戦国時代を生きる、知将トニー・ピュリスとWBAの闘い
徳川方約7800に対し、真田方約2000。
真田の里である、信州上田の上田城(戸石城、矢沢城含む)に篭城し、巧みな戦術で、4倍近い数の敵軍をみごとに撃退した、第一次上田合戦。
昨年の大河ドラマ「真田丸」でも、真田昌幸の智略と、真田信幸(のちの真田信之)や真田信繫(のちの真田幸村)の活躍により、信繫の当時の妻お梅が討死したのは例外だが、作戦通りに徳川方を打ち破った様子が描き出されていた。
後に、再びこの地で、同じく徳川軍を撃退(第二次上田合戦)した真田昌幸は、日本史上生き残るのが最も難しい時代のひとつで、一族の領地を守り切った英雄のひとりだ。現代の中小企業の社長に例えられるような、大名でもなかった男は、戦国時代屈指の知将として日本中に名を轟かせ、手持ちの戦力(人だけでなく武具や兵糧も含め)をいかに使うか、頭をはたらかせて、数々の勝利をものにした。
真田の里である、信州上田の上田城(戸石城、矢沢城含む)に篭城し、巧みな戦術で、4倍近い数の敵軍をみごとに撃退した、第一次上田合戦。
昨年の大河ドラマ「真田丸」でも、真田昌幸の智略と、真田信幸(のちの真田信之)や真田信繫(のちの真田幸村)の活躍により、信繫の当時の妻お梅が討死したのは例外だが、作戦通りに徳川方を打ち破った様子が描き出されていた。
後に、再びこの地で、同じく徳川軍を撃退(第二次上田合戦)した真田昌幸は、日本史上生き残るのが最も難しい時代のひとつで、一族の領地を守り切った英雄のひとりだ。現代の中小企業の社長に例えられるような、大名でもなかった男は、戦国時代屈指の知将として日本中に名を轟かせ、手持ちの戦力(人だけでなく武具や兵糧も含め)をいかに使うか、頭をはたらかせて、数々の勝利をものにした。
出典:Wikipedia
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プレミアリーグ第2節、開幕2連勝を狙うウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(以下WBA)は、同じく2連勝を狙うバーンリーFC(以下バーンリー)と戦った。
まさに、群雄割拠の戦国時代に突入したプレミアリーグにおいて、現WBA監督のトニー・ピュリスほど、コンスタントに結果を出してきた監督もいないだろう。ストーク・シティをプレミアリーグ昇格へと導いただけでなく、プレミアリーグに定着させ、シーズン開幕時降格候補だったクリスタル・パレスとWBAでは、最終的に11位と10位に入る大健闘を見せた。
この3クラブに共通していることは、リソースが限られていること。ビッグクラブのように、やたらめったら選手を補強することはできないし、チーム内で活躍した選手は、他クラブへ引き抜かれてしまう。その中で、ウェールズ人の知将は、手持ちの戦力を最大限生かして、チームを勝利へ導いてきた。
その代表例としては、ストーク時代のロングスローが有名だろう。ロリー・デラップの放つ、カタパルト発艦された戦闘機のような勢いのスローインから、幾度となくゴールを記録した。この戦術も、リソースが限られていたからこそ生まれたものだと言えよう。
今シーズンも彼の手腕は健在で、「堅い守りから少ないチャンスをものにする」スタイルでこの日も勝利を収めた。ピュリスが監督に就任してからのWBAは、特に顕著で、彼がWBAの監督として勝利した31試合中15試合が1-0(この試合も1-0)によるもの、というのだから驚きだ。
基本のシステムは4-1-4-1で、自陣深くに構える。ベン・フォスターが守るゴールマウスの前で、SBのクリス・ブラントとアラン・ニョムは、ペナルティエリアの幅くらいまで絞って、中央のスペースを狭め、外からあげられたクロスボールに対しては、空中戦に強いアハメド・ヘガジーとクレイグ・ドーソンのCBコンビが跳ね返す。
先日サインしたばかりのガレス・バリーがアンカーを務めた中盤では、経験豊富なジェイク・リヴァーモアと19歳のサム・フィールドが中央を固め、攻守に走り回れるジェームズ・マクレーンとマット・フィリップスがサイドの守備を担当。全員に非常に高い守備の意識が見られ、中央をしめ、ボールをサイドへ誘導する。
この日の1トップにはジェイ・ロドリゲス。ボールキープができて、単独でシュートに持ち込める選手を好むピュリスは、試合の流れによって、ロブソン・カヌやサロモン・ロンドンなどを起用する。
開幕から2試合ともに、ボールポゼッション率は30%前後。ピュリスははじめからボールを保持しようとは考えていない。
しかし興味深いのは、2試合とも枠内シュート数で上回っていること。バーンリー戦では、実に20本のシュートを浴びたにも関わらず、枠内シュートを0に抑えている。ラッキーな場面があったことは事実だが、自陣深くに篭城することによって、シュートコースをふさぎ、シュートスペースを少なくする戦術は、確実に結果をだしている。
攻撃で、このチームの最大の武器になるのがセットプレー。昨シーズンプレミアリーグで、セットプレーから最も多くのゴールを記録したチームがWBAであり、今シーズンの開幕戦のゴールもセットプレーからのものだった。空中戦に強い選手が多いだけでなく、マット・フィリップスのキックが非常に正確であることが要因だ。
セットプレーから1点獲って、逃げ切る。なんてつまらないフットボールだ、と思う方もいるかもしれない、しかし、つまらなくて何が悪い、とピュリスは言うだろう。実際に、開幕2連勝したクラブは、WBAの他に2クラブ(マンチェスター・ユナイテッドとハダースフィールド)しかいない。何よりも結果がものを言う世界だ。
勝つために最善を尽くす。手持ちの戦力で、最大限の威力を発揮する。
生き残りをかけた、知将トニー・ピュリスの闘いはつづく。
まさに、群雄割拠の戦国時代に突入したプレミアリーグにおいて、現WBA監督のトニー・ピュリスほど、コンスタントに結果を出してきた監督もいないだろう。ストーク・シティをプレミアリーグ昇格へと導いただけでなく、プレミアリーグに定着させ、シーズン開幕時降格候補だったクリスタル・パレスとWBAでは、最終的に11位と10位に入る大健闘を見せた。
この3クラブに共通していることは、リソースが限られていること。ビッグクラブのように、やたらめったら選手を補強することはできないし、チーム内で活躍した選手は、他クラブへ引き抜かれてしまう。その中で、ウェールズ人の知将は、手持ちの戦力を最大限生かして、チームを勝利へ導いてきた。
その代表例としては、ストーク時代のロングスローが有名だろう。ロリー・デラップの放つ、カタパルト発艦された戦闘機のような勢いのスローインから、幾度となくゴールを記録した。この戦術も、リソースが限られていたからこそ生まれたものだと言えよう。
今シーズンも彼の手腕は健在で、「堅い守りから少ないチャンスをものにする」スタイルでこの日も勝利を収めた。ピュリスが監督に就任してからのWBAは、特に顕著で、彼がWBAの監督として勝利した31試合中15試合が1-0(この試合も1-0)によるもの、というのだから驚きだ。
基本のシステムは4-1-4-1で、自陣深くに構える。ベン・フォスターが守るゴールマウスの前で、SBのクリス・ブラントとアラン・ニョムは、ペナルティエリアの幅くらいまで絞って、中央のスペースを狭め、外からあげられたクロスボールに対しては、空中戦に強いアハメド・ヘガジーとクレイグ・ドーソンのCBコンビが跳ね返す。
先日サインしたばかりのガレス・バリーがアンカーを務めた中盤では、経験豊富なジェイク・リヴァーモアと19歳のサム・フィールドが中央を固め、攻守に走り回れるジェームズ・マクレーンとマット・フィリップスがサイドの守備を担当。全員に非常に高い守備の意識が見られ、中央をしめ、ボールをサイドへ誘導する。
この日の1トップにはジェイ・ロドリゲス。ボールキープができて、単独でシュートに持ち込める選手を好むピュリスは、試合の流れによって、ロブソン・カヌやサロモン・ロンドンなどを起用する。
開幕から2試合ともに、ボールポゼッション率は30%前後。ピュリスははじめからボールを保持しようとは考えていない。
しかし興味深いのは、2試合とも枠内シュート数で上回っていること。バーンリー戦では、実に20本のシュートを浴びたにも関わらず、枠内シュートを0に抑えている。ラッキーな場面があったことは事実だが、自陣深くに篭城することによって、シュートコースをふさぎ、シュートスペースを少なくする戦術は、確実に結果をだしている。
攻撃で、このチームの最大の武器になるのがセットプレー。昨シーズンプレミアリーグで、セットプレーから最も多くのゴールを記録したチームがWBAであり、今シーズンの開幕戦のゴールもセットプレーからのものだった。空中戦に強い選手が多いだけでなく、マット・フィリップスのキックが非常に正確であることが要因だ。
セットプレーから1点獲って、逃げ切る。なんてつまらないフットボールだ、と思う方もいるかもしれない、しかし、つまらなくて何が悪い、とピュリスは言うだろう。実際に、開幕2連勝したクラブは、WBAの他に2クラブ(マンチェスター・ユナイテッドとハダースフィールド)しかいない。何よりも結果がものを言う世界だ。
勝つために最善を尽くす。手持ちの戦力で、最大限の威力を発揮する。
生き残りをかけた、知将トニー・ピュリスの闘いはつづく。

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