ペスカーラ、アドリア海のイルカたち~脈々と受け継がれる攻撃フットボール~


ペスカーラをご存知ですか?セリエAファンの方ならご存じの方も多いはず。近年では、2012-2013シーズンをセリエAで過ごしたチームです。
公式のチーム名は「Delfino Pescara 1936」。デルフィーノと言うのは、イタリア語でイルカの意味です。チームのロゴにもイルカが描かれています。
このチーム、イタリアには珍しく、代々攻撃フットボールを信条としてきたクラブで、契約する監督も、みな攻撃的なフットボールを好む人物ばかりです。
2011-2012シーズンはセリエBで優勝。現在ドルトムントに所属するCiro Immobileや、現在ナポリで活躍中のLorenzo Insigne、ピルロ二世との呼び声高い現在パリサンジェルマンに所属するMarco Verrattiなどを擁して超攻撃的なフットボールで話題を呼びました。このシーズンの監督が、Zdenek Zeman。ほかでもない、狂気的なほどの超攻撃フットボールを展開する人物です。
わたしはこの年、イタリアにいて、たまたまペスカーラのゲームをテレビで見たのですが、もう一目で恋に落ちました。これぞスペクタクル、これぞフットボールだと思いました。
それからというもの、わたしはゼーマン信者です。
ペスカーラに関しての説明は、私などが説明せずとも、すばらしい記事がございますので、そちらを参照ください。
「セリエAに現れた“超攻撃サッカー”! 20年ぶり昇格のペスカーラへの期待。
さて、そんなペスカーラが、今シーズン紆余曲折を経て昇格プレーオフに勝ち残りました。
最終節を前に監督交代を行う、というなんともイタリアらしい決断により、プリマヴェーラを率いていたMassimo Oddoが急きょ監督に。しかも最終節に勝てば昇格プレーオフ圏内に逆転で滑り込める。
みごとに勝っちゃいました。しかも内容も、ペスカーラらしい攻撃フットボールでの勝利。
その後も、あれよあれよと勝ち進み、なんと決勝まで進みます。相手はボローニャ。ボローニャはレギュラーシーズンを3位で終え、引き分ければ昇格できる有利な状況です。
1レグはペスカーラのホームスタジアム、スタディオアドリアーティコでペスカーラが再三チャンスを作りながら0-0の引き分け。
2レグはホームのボローニャも前に出ます。非常に拮抗した状況からボローニャが先制点をあげ、ペスカーラは絶体絶命。後半に1点返し、なおも前に出ます。ペスカーラはあと1点獲れば昇格、ボローニャは守り切れば昇格。
試合終了のホイッスル。スコアは1-1。レギュラーシーズンで順位が上だったボローニャの昇格です。
あと一歩まで迫ったイルカたち。プレーオフでは、毎試合引くことなく果敢な攻めを見せてくれました。今のチームには若くて勢いのある魅力的な選手がたくさんいます。来シーズンこそはセリエBを勝ち抜き、セリエAで活躍する姿を観たいものです。

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